「渡辺源四郎商店は、劇作家・畑澤聖悟（はたさわせいご）を「店主」とし、畑澤自身の戯曲を上演することを主目的とした劇団です。2005年7月にスタートしたプロデュース・ユニット制作の開店準備公演『俺の屍を越えていけ』、開店公演『夜の行進』等７作品の上演を経て、2008年４月、劇団として活動を開始しました。青森市青柳のアトリエ・グリーンパークを本拠地に、クオリティの高い作品を全国へ発信しています。また、地元の中学生や高校生を対象にしたワークショップや学校公演も積極的に展開しています。

>>過去の公演データ

畑澤聖悟の活動について

■□ 劇作家・畑澤聖悟 □■□■■■
　畑澤は1991年、劇団「弘前劇場《に俳優として入団しましたが、2000年より劇作・演出も兼任し、退団する2005年までの6年間に計8公演の作・演出を担当しました。青森演劇鑑賞協会のプロデュースで2004年に行われた、青森県内の18歳から75歳までの一般市民参加による公演『渡辺源四郎の一日』で作・演出を担当し、好評を博しました。『俺の屍(かばね)を越えていけ』で日本劇作家大会2005熊本大会・短編戯曲コンクール最優秀賞を受賞。『親の顔が見たい』で第12回（2009年）鶴谷南北戯曲賞ノミネート、『翔べ！原子力ロボむつ』で第57回（2013年）岸田國士戯曲賞ノミネート。劇団民藝『カミサマの恋』『満天の桜』、劇団昴『猫の恋、昴は天にのぼりつめ』『親の顔が見たい』『イノセント・ピープル』、青年劇場『修学旅行』等、他劇団への書き下ろしも多数。『親の顔が見たい』は2012年、韓国の劇団神市によってソウルでロングラン公演されています。


■□ 放送作家・畑澤聖悟 □■□■■■□
　畑澤は演劇活動の傍ら、1993年から青森放送製作ラジオドラマの脚本を多数執筆しています。96年から始まった青森放送の連続朗読ドラマ『卍の城物語』は4000話を越えて継続中。同社の誇る長寿番組となっています。畑澤の手がけた番組は98年に『為信のクリスマス』がギャラクシー大賞ラジオ部門最優秀賞、99年に『県立戦隊アオモレンジャーfirst』が日本民間放送連盟賞ラジオ娯楽番組部門最優秀賞、2000年に『シュウさんと修ちゃんと風の列車』が文化庁芸術祭大賞、2001年に『2001年の三段ドロップ』が放送文化基金賞ラジオ番組賞受賞をそれぞれ受賞。放送業界の主要コンテストを総ナメしています。


■□ 高校演劇部顧問・畑澤聖悟 □■□■■■□□
　畑澤は現役の県立高校教諭であり、顧問を務める演劇部に毎年戯曲を提供しています。指導した青森中央高校および弘前中央高校の演劇部は全国大会出場合計７回。そのうち最優秀賞を３回（05年『修学旅行』、08年『河童』、12年『もしイタ〜もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ《を呼んだら』）、優秀賞を３回（99年『生徒総会』、09年『ともことサマーキャンプ』、10年『あゆみ』）それぞれ受賞しています。現在の勤務校である青森中央高校の演劇部はコンクールだけではなく一般の観客対象の自主公演、テレビでの舞台中継、演劇鑑賞会等の依頼による招聘公演などを積極的に行っています。06年は国内の公立高校で初めてソウルで招聘公演を行い、また11年より『もしイタ』で東日本大震災の 被災地での巡回公演を続けています。


■□ 渡辺源四郎商店店主・畑澤聖悟 □■□■■■□■
　畑澤は地域で活動する劇団にとって、その地域に暮らす小・中学生・高校生向けのワークショップを行うことが使命であると考え、継続的にワークショップを行っています。また、地域に暮らす市民が世代を越えてひとつになるための方策として、2012年に世代交流あおもり市民劇『八甲田丸の1700万人』を上演し、今後も同様の企画を継続していきます。畑澤がこれまでの活動で培ってきた現代演劇界・高校演劇界のネットワークとの相乗効果をも視野に入れつつ、その後のさらなる全国展開・海外展開の足がかりとしていきたいと考えています。


>>畑澤聖悟略歴